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若者にとつて、「歴史」とは、
9・11であり、
イラク戦争であり、
暴力と恐怖と分裂の世界でしかないだろう。
近年の歴史とは、
京都議定書を拒否したアメリカ、
ミレミニアム開発目標を国際協定から外そうとしたアメリカ、
海外援助を渋るアメリカ、
「敵か味方か、はつきりしろ」と迫るアメリカである。
アメリカ国民の多くにとつて、そして世界中の大勢の人にとつて、失望させられ、恐怖が大きくなつてゆく時代だつた。
しかし、第二次世界大戦が終息した時期にさかのぼれば、もつと別の、もつと長い歴史がある。
その歴史をかえりみることは、大きな導きとなり、希望ともなるだろう。第二次世界大戦後、冷戦の危機にもかかわらず、世界の指導者たちは、環境、人口、貧困、大量破壊兵器といつた共通の課題に一致団結してたちむかつた。
国際連合を初めとして、天然痘の撲滅、子供の予防接種、シキジ教育と家族計画の普及、地球の環境保護といつた世界規模のキヤンペーンに取り組み、新しい形のグローバル協力を考案したのだ。
そして、さまざまな障害や不信感をのりこえて、グローバルな協力体制がよい結果をもたらすということを証明してみせたのである。
これまでずつと、アメリカの外交政策には二つの顔があつた。
第二次世界大戦後に世界の超大国となつて以来、ケネデイの部分的核実験禁止条約のような先見の明のある協力体勢と、それな先立つて実行されたCIAの支援による無謀なキユーバ侵攻のような一国主義による強引な政策のあいだをぶれ動いてきたのだ。
アメリカの協力的なリーダーシップきよる偉業には、国連、国際通貨基金、世界銀行などの設立、グローバルな開かれた貿易システムの推進、ヨーロツパの再建に資金を提供したマーシヤル・プラン、天然痘の撲滅、核兵器管理の推進、オゾン層を破壊する化学物質の排除などがある。
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