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アジアが急成長して遅れを取り戻せば、世界経済の重心は歴史上かつてないほど大きくかわるになるだろう。1800年以降、北大西洋圏の経済が、世界の経済および政治を支配してきた。第一次世界大戦、世界大恐慌、第二次世界大戦といつた社会の大変動も、北大西洋圏を中心とする経済支配力を揺るがすことはなかつた。しかし、これらの大変動の結果、地政学的な影響力のバランスがヨーロツパ、とくに 大英帝国からアメリカ へと移行した。何世紀もの支配のあと、いまや絶対的だつた北大西洋圏の経済および地政学上の支配が終焉を迎えようとしている。 の世紀はいずれ二一世紀の半ばごろまでに終わり、世界の所得の半分以上を産出するという意味で、アジアが世界経済の重心となるだろう。 の世紀がおわるといつても、それは の繁栄が崩れるという意味ではなく、むしろアジアジアの経済力が上昇するということである。
長期的な視点でみると、アジアが世界経済の重心となることは自然な流れである。アジアは世界人口の重心なのだから、当然ともいえる。1820年には、アジアはおそらく、世界経済の約56パーセントを占めていた。ヨーロツパと北 における産業かの始まりとともにアジアのシエアは減少し、1900年には28パーセントに。1900年から1970年までのアジアのシエアはさらに下がり、1950年には世界総生産の18パーセントにまで落ち込んだ。それから、すばらしいコンバージエンスが始まった。世界所得におけるアジアのシエアは1970年に23パーセント、2000年には38パーセント程度にまで回復した。コンバージエンスのシナリオによるとアジアのシエアは2025年には54パーセントに上昇すると予測される。
歴史を見ればわかるとおり、大国の運命が変わるときには、地政学上の深刻な衝突が起こり、ときには流血に至ることもある。二十世紀初頭に と がダイトウしたことから、当時の大国だつた や は危険なライバル心を抱き、そこから不毛な軍備競争が始まった。地政学上のシットシンが燃え上がる。ドイツ および の軍隊やセンドウカは、自分達に当たるはずの光が と に隔てられいるといい、唯一の解決法は戦争だと主張した。そして大国のほうでも、政治家は徴発的な行動をとりやすく、たとえば第一次世界大戦後の にタイスル過酷な条件もそうだが、その結果としては炎はさらに広がった。
現代では、 がグローバル・パワーにおける優位性を主張しつづけることで、中國 や印度など、急成長を遂げている国々との関係を悪化させるおそれがある。さらに が、いいがかりのようだつたイラク戦争のときと同じく、またしても非現実的な態度を続けても や印度に似たような現実ばなれしたナシヨナリズムを生み出すだけである。
二十一世紀になつて、すでにパワーは広く拡散しつつある。新しい種類のグローバル協力が基盤になつたものであるべきだ。空想や夢想にしがみつく人々はまだいるが、帝国の時代は終わってる。たしかに、 帝国の時代は完全に終わった。私たちはいま、コンバージエンスの時代にいる。
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